伝統になった卒業式での恩師への感謝の言葉
2016年3月11日(金)、同窓会宇田川会長と卒業式に参加をしました。
卒業おめでとうございます。
校長先生からは遅刻の少ない真面目で礼儀正しい生徒であった。お別れに当たり「学び続けること」「責任を持ち判断するのは自分」「やり直すのも勇気のある判断」「命の大切さ」のお言葉を戴きました。313名の卒業生で皆勤賞は45名でした。答辞で話された「他人を思いやる心」は卒業生全員の旅立ちに対しての決意とご両親や先生方、地域の方々への感謝の気持ちがよく表れていました。
式歌や校歌の堂々とした歌いっぷりには、流石「合唱祭」で鍛えた歌唱力と感服。3年連続で成長した卒業生の姿に接する機会を得られたことに感謝しつつ、式の終わりの退場の場面で起立した卒業生は、クラスごとに担任の先生に大きな声で感謝の言葉を贈る場面は、毎回密かな楽しみであり、すばらしい伝統になったと感じます。
卒業に当たり同窓会入会諸君に、心からの歓迎と共に次の言葉を贈ります。
「初心忘るべからず」
賢明な諸君ならば現在の意味は理解し実践していることと思います。
実はこの言葉は世阿弥が60歳過ぎて「花鏡」で書いたところから広がりました。「しかれば、当流に万能一徳の一句あり。初心不可忘。」
物事を始めた頃の新鮮さを忘れるな・・という現代の使われ方ではなく、世阿弥は「初心」とは芸そのもののことをいい、その時々の初心を知り老後になっても初心を知り、若いころの未熟な芸や年齢ごとの芸の初めての境地を忘れるな・・さすれば芸は更なる高みに上っていく・・と言いたかったのです。つまり「謙虚に自分自身を見つめ精進しなさい」と私は解釈し、自分自身にも問いかけています。将に「学び続けること」ですね。