2013年に向けて

東京都立小岩高校同窓会長
宇田川 貞二(2期生)

あけましておめでとうございます。

新年にあたり、東京都立小岩高等学校同窓会のこれからの活動方針をお知らせいたします。

昨年は母校小岩高校の創立50周年記念式典および祝賀会が行われました。
新設校と言われていた母校も50歳の齢を重ね、伝統校の仲間入りを果たしたのだと感じました。

そして、2年後には本同窓会も50周年の節目の年を迎える事になりますが、同窓会の存続と今後の発展の為にはこれからクリアーしていかなければならない重大な課題があります。

第一には新規入会者(母校卒業生)が構造的に減り続けていること。
第二には、同窓会財政危機の問題があります。

同窓会の予算の大半は毎年会員の皆様にお送りしている会報の制作費・郵送費に費やされています。
一昨年には毎年の卒業生による終身会費(現在では入会金)によって賄われていた同窓会の財政が卒業生の入会率の激減により突如として危機に瀕し、一昨年にはついに会報の発行を断念せざるを得ない事態となりました。
幸いにして、多くの皆様から寄せられた賛助金により昨年は会報の発行を再開する事ができ、また昨年から開始した会費制にご協力いただいた皆様からの会費による収入によってかろうじて本年も会報の発行を継続できる見込みではあります。
しかし、この会費制度にしても同窓会活動に対しての皆様のご理解があって初めてお支払いいただける性質のものですのでこの現状に安穏としている訳にはいきません。

さて、このような現状と課題に私たちはどのように対応していくべきでしょうか。

ITの時代となり、世代を超え多くの人々がパソコンや携帯電話、スマートフォン等を利用するようになった現在、高コストの郵送紙媒体の会報から、ホームページをはじめとするIT技術を活用した低コストの手段に同窓会の活動の軸足を移し、いかに経費をあまりかけなくとも質の高い同窓会活動を行って行けるかと、言うことが重要な喫緊の課題であることには違いありません。
しかし、まだまだ実質的にはそのような手段による会員の皆様とのコネクションは実現に至っておりませんし、そのようなIT技術になじみが薄く、これからなかなか覚えるのはなかなかに難しいという方々が多数いらっしゃるのが現実でしょう。
従いまして、まだまだ一足飛びには、郵送でお届けする紙媒体の会報を無くして行くという事はできません。
現状、実質的に、会報をお送りすることでのみ維持されている同窓会員の皆様への連絡手段が失われれば、それはそのまま、同窓生の皆様にとっての同窓会の存在が失われるという事も意味します。

従いまして、昨年より開始いたしました会費制を確実に施行し、同窓会の財政を安定させることがまずは重要になります。

次にあげられるのは、母校卒業生の同窓会への入会率をいかに上げて行くかという事です。
そのためには、学校サイドとの緊密な連携を図ると共に、いかに在校中から母校生徒の皆さんの意識の中に同窓会の存在を根付かせて行けるかという事がカギとなるでしょう。

また、これらの課題に当たろうとする時いつも、同窓会の意義とは何であろうかという問いが生まれます。
このホームページや、今後展開していく予定のFacebook等のSNS、そしてもちろん同窓会常任理事会・総会等の場を通じ、皆様と共にその答えを見つけて行く事ができればと考えております。

実は、昨年は、我々同窓会活動に携わる者にとっては、大変痛ましい悲しい出来事が有りました。
訃報「間中利光君逝く」
故人の冥福を深くお祈りいたします。

なお、同窓会総会は毎年6月最終土曜日に開催していますが、5月には皆さまのお手元に会報をお届けいたしますので詳しくはそちらをごらんください。

本年からは、本ホームページ等やFacebook等を通じての情報発信にも努力してまいります。

皆様の一層のご協力をお願い致します。