平成30年度卒業式に添えて

平成30年度卒業式に添えて(54期卒業348名・同窓会8名参加)

 前日の雨も一転快晴となり気温も12.5℃と少し上がりました。爽やかな春の日差しを浴びながらも風速4.8m/sの風がどこかの白梅の花びらを運んで小岩高校校庭に舞い降りていました。3年前の4月7日大雨の日に入学した生徒達の晴れやかな卒業式が3月8日行われました。 卒業生入場は凛々しく、卒業証書授与での名前が呼ばれる時の元気な返事には成長を感じ、また制服の胸元にはプートニアとコサージュが飾られ、とてもおしゃれでした。

 馬場智生校長からは大リーガーイチローの実践を踏まえ、「不撓不屈」・「凡事徹底」の言葉が贈られました。「その精神と実行こそが大事で、どんな困難な道でも自らそれをやり遂げる意思があれば道が開ける。小岩高校に誇りを持つ生徒達が卒業しても応援し続け、立派な社会人となり光り輝くことを願っています。」と結ばれました。

 東京都教育委員会からは鈴木康司指導部主任指導主事より、卒業は都民の喜びであり、3大行事を通して培った人間力や本校で学んだことを活かし、ノーベル生理学医学賞受賞の本庶佑(たすく)京大教授の「地道な研究」と大坂なおみプロテニスプレイヤー(4大大会2連勝(全米・全豪)と世界ランキング1位の快挙)の「地道な努力」を例に挙げ、自らの創造力での前進と前途を祝して戴きました。

 竹腰昌央PTA会長からは旅立ちに際し親として、「どんな時代でも心豊かに歩んでほしい。そしてよい趣味を見つけてほしい。人間の心を豊かにする力がある映画や、小説・文学・美術・漫画・ダンス等ひとくくりならば「表現」。本物の「表現」に触れられる恵まれたところで、これから50年60年と長く続く道を力強く前へ前へと歩んで行って下さい。」との言葉を戴きました。

 都議会議員をはじめ来賓の紹介の後、小池百合子東京都知事の祝電が披露されました。同窓会からは8名出席しました。

 皆勤賞授与では今年は29名。3年間立派でした。おめでとうございます。

 在校生の言葉(送辞)として、つしまけんと君からはお祝いの言葉とともに、「何事にも全力で取り組み、後輩への進むべき道を照らし、心の支えと手助け。自分の目標に向かっていく姿を示してくれた先輩方。この「伝統」を引き継いでいきたい。」と力強いメッセージありました。

 卒業生の言葉(答辞)として、佐藤志織さんよりは、感謝の言葉とともに、3年間の郷愁と充実した喜びと3年次にはすべてに(高校の)最後の○○がついたことの実感を話され、「1日1日を大切に歩み続けてほしい」とのメッセージがありました。

 そして待ちに待った「校歌斉唱」の時がやってきました。これまでは卒業生の素晴しい歌声に聞き惚れていましたが、同窓生としては、実は毎年「小岩高校校歌」を歌いたくて、うずうずしていました。今年は念願叶い、これも校長先生の許しを得て、卒業生・先生方と同窓会より出席8名一緒の「校歌斉唱」となり、大満足のひと時となりました。有難うございます。私は先の還暦同期会(2月3日)に続いての「校歌斉唱」だけに喜び倍増です。

 卒業生の歌「3月9日」を卒業生が一生懸命歌ってくれました。瞳を閉じればあなたが瞼のうらにいることでどれほど強くなれたでしょう。あなたにとっても私もそうでありたい・・・いいですね。染み入ります。

 卒業生へ送る言葉・・・卒業生諸君、おめでとうございます。「自由な校風」が伝統と言われている我ら岩校、人気校の小岩高校の3年間如何でしたか。これからも「自由に羽ばたいてほしい」と願います。世の中は公職選挙法が改正され、選挙権年齢が18歳にすでに引き下げられ、昨年民法が改正され、成人年齢が18歳になります。成人年齢の改正は実に140年ぶりです。これは若者が自らの判断によって人生を選択することができる環境を整備するとともに、その積極的な社会参加を促し、社会を活力あるものにする意義を有するものと考えられます。皆さんは成人、大人といってもよいでしょう。「自由」には必ず、「責任」が伴います。ぜひ「大人の責任」という事を考えてみてください。がんばれ卒業生!!

 齋藤直子副校長のお言葉が「自分の選んだ道をワクワクしながら歩んでほしい。」「新たな世界で羽ばたく皆さん、肩ひじを張らずに自分らしく自然体で1度きりの人生を存分に楽しんで下さい。応援します。」とPTA会報誌「白鷺第143号」に掲載されています。卒業式当日に頂戴し拝読しました。卒業生へのとても温かなエールです。

 今年も多くのご父兄の皆様に「卒業式」においで戴きました。有難うございます。そしておめでとうございます。親御さんの喜びは計り知れないことでしょう。皆様のこれからのご多幸と卒業生の前途に幸多き事を願い結びと致します。

※メモ
① 同窓会より卒業記念品「マグカップ」贈呈、オリジナルキャラクター「イワコ」の絵入り。
② 卒業生の中から同窓会委員18名(各クラスより2名)が誕生しました。
③ 「タイムボックス(クラス毎)」を同窓会が10年間保管。10年後の同期会開催で開封しましょう。
④ 卒業生が20,000名超となり、2万人目の卒業生に同窓会よりささやかな記念品を贈呈しました。

     平成31年3月8日(金) 小岩高校同窓会副会長 島田幸雄 12期