ご 挨 拶
第14代校長 山田 温
都立小岩高等学校同窓会の皆様、初めまして。この4月に、6年間お務め頂いた山田芳嗣校長の後任として着任しました山田温(あつし)と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。校長が二代続けて同じ姓であることの不思議な御縁と同時に、私自身の故郷(南小岩5丁目に生まれ育ちました!)に帰ってきたことに、大きな感慨をひとしお嬉しく抱いております。本校創立は私の就学前であり、新中川を超え、本校北側にあった池(会報によると「小岩湖」)に、魚やザリガニ釣りに頻繁に遊びに来ていた少年時代を懐かしく思い出します。校歌や文化祭、会報にも盛り込まれる「白鷺―シラサギ」の由来や半世紀を超える本校の歴史・伝統への理解を、特別な愛着を持ち深めている次第です。人と人との繋がりや絆、その温もりを大切にするこの地域の風土が脈々と受け継がれている印象を強く持ちます。
大学卒業後に都立高校の教員となりこの周辺地域の学校に勤めている期間も長く、部活動顧問として本校には練習試合・公式戦・大会運営(高体連の役員も務めました)などで、何度も足を運びました。かつての勤務校での同僚教員・役員仲間など、お世話になった方々も少なくなく、「アウェイ」でなく「ホーム」の心持でスタートできたことを嬉しく思うと同時に、校長としての緊張感・責任感を持ち、学校運営に携わる強い決意を抱いております。
本校は、現在全学年9クラス、合計1,062名(5月1日現在)の生徒が在籍する、最大規模の都立高校の一つです。校舎改修完了、グランド等の施設もすべて新しく完備しただけでなく、土曜授業の導入(現2年生から)・教育課程の変更、新制服の定着、進学実績の着実な上昇、数多い部活動への熱い取組と実績(28年度は男子バドミントン部団体で関東大会出場)、そして何よりも、学校全体の落着きと穏やかさ、活力ある生徒の様子が評価され、地域からの信頼を得て、本校への入学志願者が増えております。東京都東部地区で、躍進が注目・期待されている学校であり、それに応える様々な取組を展開しています。
一人ひとりの生徒を大切に育むことが、新たな歴史作りや「同窓」の意識高揚、本校の発展や地域貢献などに繋がものと確信しております。そのために全教職員で尽力してまいりますが、同窓会の皆様のこれまでの長きにわたるご厚志・激励に感謝申し上げるとともに、今後ともさらなるご支援・ご助言を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。