都立小岩高校同窓会50周年式典を終えて 第52期PTA会長 大城康典

Img_1413pta会長挨拶4

 皆さんこんにちは。息子が第52期生として小岩高校に元気よく通っています。

 昨年11月に盛大にとり行われました小岩高校同窓会の50周年式典に現PTA会長としてお招き頂きありがとうございました。式典では、同窓会の方々が生演奏やオペラ・落語を多彩な催しがあり楽しい時間を過ごすことができました。皆さんも久しぶりの顔ぶれで楽しい時間だったとお察しします。

 私は小岩高校のPTAに2年前から参加させて頂き、初めて小岩高校の成り立ちについて勉強させていただきました。昭和38年4月1日、小岩高校の定時制として江戸川高校小岩分校から2年生以上226名が転入、4月10日には新1学年生徒が全日制472名、定時制110名が入学し、小岩高校の歴史が始まっています。全日制は9学級編成でした。また、PTAの結成も同時に行われています。

 式典の壇上で同窓会会長や恩師から小岩高校の成り立ちを生で拝聴することができ、改めて50年という歴史の重みを感じ取ることができました。保護者として高校と接することはあまり無いことなので、本当に貴重な体験をさせて頂き感謝しています。私自身、南島の高校出身ですから同窓会に参加したことが無く、会長や副会長、その活動を支えている皆さんを尊敬します。

 さて、卒業生の皆さん、最近の母校をどのように感じ取っていますか。ここ数年で新校舎が建ち、施設も機能的に整備されて学校の雰囲気が随分と変わったことでしょう。私は今の小岩高校しか知らないので比較のしようが無いのですが、何となく自分自身の母校を思い出しながら感じています。近年の時代の移り変わりは早く、携帯電話の普及も高校生では当然持って当たり前の状況になっています。いろいろな知識もインターネットを利用して調べたいことがすぐ見つけることができるようになりました。誰かに聞いたりする機会が極端に減り、その影響か対人との付き合いが稀薄になっているように思われます。自分自身の経験から、分からないことについて学友や先生への質問から始まり、それを繰り返し行うことでお互いの信頼や尊敬が自然と築かれたと思います。そのような事が今ではかなり難しい事になっているのでないか。私が学生のころは、目上の方には敬語で話す、相手を尊敬することは自然とできていたように感じます。

 小岩高校の良い点。学校に行くと生徒達がきちんと礼をして挨拶をします。本当に人間性を育てる校風があるのだと感心します。では、そのような学生を育てる為にはどのうなことが大切なのでしょうか。やはり高校生の内に道徳教育や自助・互助の大切さを教えてくれる場を創ることだと思います。皆さんが築いてきた母校の歴史をさらに良い方向へ導くために、行事に足を運び今の状況を見ることも大事なことだと思います。挨拶しない子を先輩として注意したり、社会に役立つことを実体験から教えたりすればさらに良い校風になるのかも知れません。毎年、6月に体育祭、9月に白鷺祭(文化祭)が行われていますので、是非お越しください。現PTAの皆さんにも声を掛けて頂き今の学校の雰囲気を聞いてください。

 学校は生徒達が主であり、生徒達を良い方向に導くのは校長先生を筆頭に先生方です。皆さんの後輩達が輝いていけるように私達PTAも活動に力を入れ、同窓会や白鷺会とも連携を図って生徒達の応援、先生方の補助に頑張りたいと思います。

 最後に、同窓会会員皆さんのご健勝と小岩高校同窓会がますます発展することを衷心よりお祈りいたします。